機材レビュー「滑り止め加工ドラムスティック TAMA H214B-PG と H-YKM」

スティックコントロールが下手だから、リバウンドを拾ってるうちにスティックの場所がずれたり、酷いと手から離れたりする。
Youtubeで見ていた教則ビデオで、「初心者の人は滑り止め対策をして練習すると良いかも」というコメントがあったので、色々と検索。
スティック用のワックスと、指の部分がないグローブと、滑り止めテープと、最初から滑り止め加工がされているスティックに絞り込んだ。

グローブを装着すると上手そうに見える気がして、実力とのギャップが恥ずかしかったので却下。
滑り止めテープは使用を重ねると剥がるという口コミを見て保留し、まずは残り2つを試すことにした。
今回は加工スティックのレビューで、ワックスは次回に。

検索をはじめると、スティックが木目と黒のツートーンになっていて、明らかに滑り止めらしいものがくっついている商品画像を発見。
型番の末尾にPG(パワーグリップ)が付いたTAMA製のH214B-PG・H215B-PG。
イロモノなので控えめの販売でレビューも見当たらずちょっと不安だったため、折れるのを想定して最低2セットから買いたいところをお試しで1セット購入。

最初は握り具合に違和感があるが数分で慣れる。スティックの上下方向に滑らず、快適にリバウンドを拾えていい感じ。
木部だけのスティックに比べると「いつもより余計に力を抜ける」感じがする。ダブルストロークの2発目が少し強くなった感じ。
これで練習を続けたら別のスティックで叩けなくなるという不安を感じて木製に浮気しても、またパワーグリップに戻ってしまう中毒症状。
そのまま愛用品となり、今もレギュラーの座は揺るがない。

パワーグリップと同時に買ったのが、X JapanのYOSHIKIシグネチャーモデル。こちらもTAMA製で型番はH-YKM。
中学生の時に、YOSHIKIシグネチャーのピックを買ったことがあったな。なぜドラマーなのにピック、と思い出したり。
消耗品のスティックとしては高価な定価2,625円にひるんでこちらも1セット試し買い。

パワーグリップに比べると、ゴムと木部の境界がないのが気分的に良い。ほとんど上下移動しないゴムに比べると幾分滑るが、上級者ならこの方が使いやすいかも。
真っ黒に塗装されているので、太鼓が汚れ、スティックの塗装が剥がれていく。電子ドラムならまだしも、金属のハイハットを1時間も叩けばこのササクレ具合。
直径が14.25mmで、この0.25mmのせいか塗装のせいか、14mmの他のスティックと比べると重量感がある。
太鼓が汚れることなど気にしない(定期的に貼り変える)、スティックが削れる前に折っちゃうほどの常時パワーヒット、そしてX Japan好き、というワイルドなドラマー向けの商品かな。自分には合わず。

使用感と汚れの問題、価格差などを加味して、個人的にはH214B-PGの圧勝でした。
生産終了が怖いので、在庫処分の雰囲気になったら買い溜めすべきか。

H-YKM
2014/2/26