機材レビュー 耳栓(Duhkha Yes Ear NS4000)をドラムのコーラスモニターとして使う★★★★★

この記事はドラムのコーラスモニターとして耳栓を使うという、少数派の使用方法についてのレビューです。

骨伝導ヘッドフォンをドラムのコーラスモニターとして使う記事の続き。
周りの音が聞こえる状態で自分の声だけをモニターするという難題にぶつかり、「骨伝導ヘッドフォン」という1つの回答を得たが、気持ち悪くなるので断念。
それから更に調べると、ドラムは生の音量が大きいので「耳栓で耳を保護する」という話を見つけ、その中で「自分のコーラスも聞きやすくなった」というようなネット記事を見つけた。
早速、家にあった汎用タイプの耳栓をして歌を歌ってみると、確かに頭蓋骨全体に響く感じになり、自分の声が良く聞こえる。
ドラムは耳栓をしても聞こえるのは容易に想像できるが、果たしてボーカル・ギター・ベースが耳栓をしても聞こえるのかという不安を抱えながら、お試し購入決定。
「高周波騒音」のみを効果的に遮音するという売り文句で、しかも実際にドラマーの使用レビューが散見された「Duhkha Yes Ear NS4000」をチョイスしてみた。

自分のコーラスが良く聞こえる。遮音しながら自分の声を頭蓋骨に響かせる感じなので、骨伝導ヘッドフォンより聞きやすい。期待通りの効果で素晴らしい。

次に、耳栓による他パートの演奏の遮音具合は、ドラムと同様に音量も下がるがモニター可能。練習スタジオや小規模PAレベルのアンプ音量でもOK。
ただし、メンバー通しの会話は聞こえづらく、志村けんのお婆さんのような「あっ?」という状態になることも。

他パートの音量が下がることで演奏により集中できるという副次的効果あり。
逆に、ドラミングがパワフルになり過ぎるきらいがある。予めスタジオなどで使用して慣れた方が良い。

耳栓としては高価な部類だと思う。ドラムのグッズで考えると安い。
装着する際は、(1)耳の穴にやわらかい先端を奥まで突っ込み、(2)ねじる、という2段階式。(2)のねじる方は問題ないが、筆者の耳の形状では(1)の方で時にやや難あり。
「10秒以内に装着」みたいなシチュエーションにならないように、演奏の数分前に装着するように心がける必要あり。
耳の形状は十人十色なので、10秒あれば余裕で装着可能な人もいると思う。

コーラスをするときは必須のアイテムとなった。コードも電気も不要な手軽さが素敵。
歌うドラマーさんにはオススメ。安眠や集中アップ用に正規の使い方をする場合は不明です。
正しい使い方なのか分からないけれど、メインボーカルのセルフモニター的な使い方もいけると思います。

Yes Ear NS4000
2013/11/27