機材レビュー「Eneloop Music Booster」★★★★☆

エレキギター&ベースを使っている限り、ボーカルを含めて電力に縛られるのがロックの切なさ。
アンプラグドは完全な代替案にはならないから、電池駆動はロックバンドの1つの歪んだ憧れである。

昔、発電機で野外バンド練習をしたことがあった。若気の至り。いい思い出。
去年あたり、アウトドアでバンド練習をしたいと思って電池駆動のアンプを探し、RolandのBA330やKorgのMMA130などを物色していた。
生ドラムを入れる限りは、生ドラムの音量に他のパートが縛られるので、電子ドラムが最適だが、電池駆動の電子ドラムはない。
そういう状況で見つけたの、9Vの電子ドラムに電源供給できそうなEneloop Music Booster。

もともと9V駆動のエフェクターをメインのターゲットにしているが、購入したイケベ楽器によると、電子ドラム系もいけるらしい。
同じ9Vだから当然だが、想定外なので利用時間はやや短くなる。
ちょうど発売終了のアナウンスが出ていた時期で、電源コンセン縛りからの自由にただ憧れて購入。
実はまだやってないけれど(笑)、電源のないところでロックを演奏できる、この可能性が嬉しい。

エフェクターの電源供給という正規の使い方では、ノイズ源の電源コンセントから解放されることで、ノイズ低減のメリットがあるらしい。ただ、生演奏でノイズを減らす必要があるかどうかは疑問。それよりは、足元の配線が減ることや、バンド入替の時に時間短縮が可能なことの方がメリットかも。
ということで、メリットを考えると中途半端な印象が増して、生産終了に納得がいったりする。
商品名でググると、電気に詳しい人の論拠のある批判的な意見が見れたりして、色々と納得。
防水要らないし、無駄に大きいし、熱損失大きすぎるし、スマホ用モバイル電源に比べると高いし、というような。ですよね~。

とはいえ、大企業でよくこんな企画通したな~、と吸収合併された今はなき会社への哀愁を込めて★4つ。 レビューしても既に手に入れるのは難しいのが実に残念!

Eneloop Music Booster
2013/6/27