アンプシミュレーター系プラグインエフェクト考

先日、楽器屋のイベントでローランドの販売員に会ったので、アンプシミュレーター系のプラグインエフェクトをローランドはなぜ作らないのか聞いてみた。
「エフェクターを通して録音する人が多いですから」的な答えに消化不良。

音響の整備された部屋で、名だたる名アンプに名コンデンサーマイクをセッティングして録れればベストなんだろうけど、
そんな設備を持っていない私のような庶民には、アンプシミュレーターは強い味方。DAWで手軽に気持ちのいい音を出せる最短距離である。
たぶん販売員は、DAWでのギター録り経験がないか、あるいは自宅スタジオを持っている金持ちのどちらかだろう。

アンプシミュレーター系のプラグインエフェクトは、Line6のPod farm、IK MultimediaのAmplitube、Naive InstrumentsのGuitar rig、の三国志状態。
アンプシミュレーターを主力商品にするLine6が一歩抜けているが、Amplutubeが3にバージョンアップして好評。

ローランドがこれに第4の勢力として参戦して欲しいという期待は、戦えそうな打算に裏打ちされている。
まず、ローランドは既にアンプシミュレートの技術(COSM)を持っていて、BOSSブランドで大きなシェアを持っていること。
次に、SonarというDAWも持っていて、Sonarに付加価値を付けられること。
そして、Line6のPodのように、BOSSのエフェクターと連動することで、双方に新しい機能や付加価値を付けられること。
最後に、BossやSonarがあるので既に販路があること。

ああ、プレゼンみたいだ。たぶん市場規模が小さいので二の足を踏んでいるのかな。
でも成長分野だと思うし、SonarやBossの生きる道でもあると思うんだが。
外国勢三つ巴の中に加わってくれないかな~。応援してます。

by NEX-5n + SEL30M35
2011/12/14