機材レビュー「Spectrasonics Stylus RMX」★★★★★

DTMではなく、シンセのシーケンサーで作曲をしていた時代は、シンセのプリセットにあるドラムパターンを使うことがあった。
プロの作ったリズムパターンは、音の隙間を埋めてくれて、アレンジの手抜きが出来る。
DTM移行後に数年たってから、そういう懐かしい手抜きがしたくて、グルーブ集のようなStylusに手を出した。

DTM移行後も実際にはサンプリングCDをAcidで伸縮して使ったりしてたが、端から伸縮機能を含んだプラグインなので、使い勝手がよく、より自然な伸縮が可能。
エクスパンションなしでも十分なボリュームとクオリティー。
エクスパンションを買ってみても、また期待通りのボリュームアップ。
Sonar・Cubaseと使ったけど、いずれも動作は快適で不具合なし。
文句のつけようがない。

メールの履歴を見てみると、2006年2月にポチッっている。
あれから6年。未だ現役。64bitにも対応し、拝金主義なバージョンアップをしないメーカーの姿勢は素晴らしい。AdobeやRolandに爪の垢を煎じて飲ませたい。

リズムはグルーブ系が多く、ロック系の素材は少ない。エクスパンションで増やすもよし、他のドラム系プラグインと組み合わせるもよし。
現在は、Addictive Drumsと合わせて、サブのリズムやパーカッション的に使用。
プロのリズムとはいかないまでも、素人の打ち込みを下支えしてくれる縁の下の力持ち。

永く使えるのでコスパも高く、おすすめです。
これだけハイクオリティーで良心的なメーカーだから、普通のドラムプラグインのような新製品が出たら、間違いなく買ってしまいそう。

2012/6/8