機材レビュー「オーディオインターフェース Roland QUAD-CAPTURE UA-55」★★★★☆

震災でモバイル志向になり、スタジオでボーカル録音する都合もあってLet’s Note B10を導入。これに合わせてUA-101から買い増し。

UA-101と録り比べてみた結果、特に差異は感じられない。
プリアンプは上位機種のOCTA-CAPTUREと同等らしいので、値段は半値以下だが、対UA-101でAI(Audio Interface)としての性能は向上しているのかも知れない。
もともとはデスクトップ用UA-101との併用を考えたが、我が家のUA-101のフォンジャックとMDR-CD900STの相性がよろしくない(ガリが出る)ので、
いっそQUAD-CAPTURE(UA-55)をレギュラー化。ほどなくLet’s Noteもレギュラー化し、完全モバイル環境に移行。

対UA-101比あれこれ。
音質:同等(筆者の耳では差異が分からず)
重量・サイズ:UA-55が軽くてコンパクト
インプット・アウトプット数:UA-101が多い(バンドのライン録りや複数マイクのドラム録りでもしなければ不要)
取り回し:電源不要のUA-55が上
ノイズ:電源の録り方によってはUA-101の方が良好
録音の使い勝手:UA-55のウリであるインプットレベル自動設定はあまり使えない。Hi-Zが1つ、フロントINが2つなのは両者同等で引き分け。
再生の使い勝手:周波数を自動で設定してくれるUA-55は便利。UA-101はつまみを回さなければならなくて面倒。
その他の使い勝手:UA-101はボリュームと電源が同じつまみなので、電源ON/OFFのたびにボリュームがリセットされるのは不便。その点UA-55は楽。

電源不要(USBバスパワー)でコンパクト、周波数切替不要なところが便利なので、値段的も加味して買い増しは満足。
ノートPCのバッテリーから、AIとコンデンサーマイクのファンタム電源もとれるので、
アパート暮らしの人が、車で人里離れてアコギやボーカルを車内で録る、という夢(?)の利用が可能。

UA-55だけがUSBからノイズを拾うことがあったので、やはり1本で2役こなしている方がノイズには弱いのか?
同社のSonar X1との接続で、うまくいかないことがあったので、DAWとAIを同メーカーで揃えるメリットは薄いか?
希望としては、このサイズのまま、Hi-Zを2系統、フロントのインプットもギター・ベース・ボーカルで3つ以上欲しい(OCTAの仕様)。

Rolandに悪いイメージを持ってない人で、手軽なAIが欲しい人にはおすすめです。

NEX-5N + SEL30M35
2012/3/14