機材レビュー「インシュレーター audio technica AT-6099」★★★☆☆

スタジオモニターを買って、ミニコンポのスピーカーからの進化に大満足して数か月。
ネットでスタジオモニターの情報を収集しているときに、常にセットで語られる周辺グッズの1つ、インシュレーターに手を出してみる。

評判のaudio technicaハイブリッドインシュレーターAT-6099をGET。
インシュレーターは、端的に言うとスピーカーの足。
音は空気の振動だから、その振動が接地面から逃げることを防ぎ、結果として音質向上をもたらす、というのがこいつの仕事。
しかし、安いモニターで、吸音力のない壁に囲まれた6畳間では、なかなか効果が分からない。
音響が良くないから、判別しやすい低音の増幅(束ねられた感じ)は分かる。よく言われる「低音が締まる」の正体はこれか?

インシュレーター導入に合わせ、ツイーターと耳の位置を合わせるべく、ホームセンターで買った木材で高さ調節したが、こちらの方が効果は分かり易い。
2つ合わせて明らかな環境改善は出来たが、それがインシュレーターによるものなのか、モニターの高さ調節によるものなのか、うやむやになってしまった。

6個セットなので、片方に3個で三脚状態になる。やや不安定。
ゴム足なので横滑りは減少する。
現在はぐらつき対策として、インシュレーターより微妙に薄い程度に重ねた名刺を土台とモニターの間に差し込んでいる。
ちなみに震災では木材もろとも倒れた。やむなし。

オーディオの環境の改善には総合的な対策が必要で、モニターの質・ケーブルやインターフェース・吸音材など挙げればきりがない。
インシュレーターはそのうちのひとつであることは間違いない、のだ。たぶん。小さな一歩だが、大きな一歩なのかな?

NEX-5N SEL30M35
2012/3/22