機材レビュー「Addictive Drums」★★★★★

DAWはたしかCakewalk→Cubase SX1→Sonar 7という流れで、ドラム音源はバンドル→BFD→Stylus→Session Drummer(Sonarバンドル)→Addictiveというような流れ。
BFD1.5もSession Drummer3も、生音感があってとても満足していたけど、コンプレッサー・イコライザーなどを各部にかませる作業がどうにも面倒。
それならばプリセットが優秀で軽いと評判のAddictive Drums(AD)に手を出してみた。

評判通り音よし。プリセット充実。インターフェースよし。軽くて安定。どこを切っても良作。
特にインターフェースは説明書不要の分かり易いさで気持ちいい。

歪ませたものやマシンビート系の音と、エアー感のある生ドラムが同じキットを使っていて驚いたりする。
セッティングとエフェクト次第で、生音がどのようにでも化けるといういい勉強になる。
しかし勉強しないで使える手軽さが最高。他の作業にリソースを割ける。
プロのエンジニアや、ドラマー・ソングライターでなければ、これのプリセットで十分ではないだろうか。少なくとも筆者は大満足。

購入時に50GBのサンプルを収録したBFD2.0へのアップグレードとの競合になったが、
海外のフォーラムなどで「ADは音でも負けてない」という書き込みが背中を押し、
また「将来のSSD環境で50GBはどうだ?」という不安もあり、ADに決定。
BFD2.0でさえ、生ドラムをレコーディングしたものには到底かなわないわけだし、
「どうせ打ち込みだから」という割り切りで、使い勝手とエフェクト処理を優先させたADのバランスは秀逸。
たとえるなら、本格派を無駄に目指さないことが奏功した美味いカップラーメンみたいな感じ?
掛け値なしにお勧めです。

2012/6/26